ヴァイキングの死装束
ヴァイキングの墓から見つかった死装束に、「アラー」という単語が
鏡文字で織り込まれていたことを、スウェーデンの研究者が発見した。
アラビア文字は「絹」の帯に銀糸で織り込まれていた。コーランには、
「天国の住民は絹の衣服を着ている」と書かれているので、死装束に
絹が用いられている点についても何かしらの関連性があるかもしれない。
なお、織り込まれていたのはクーフィー体という古い書体のアラビア文字
であり、イスラムの第4代カリフの名前「アリ」と、アラビア語で神を表す
「アラー」という単語が、死装束からは頻繁に見つかった。これらが鏡文字に
なっていた理由は、祈りの言葉を左から右に読めるように記そうとしたため
ではないかと推測されている。
一部の墓がイスラム教徒のものである可能性も完全には否定できないが、
「アリ」と「アラー」の文字が常に一緒に出てくることと、シーア派では
アリの地位が高いことから、シーア派との繋がりが深かったのではないか
と考えられる。