サムの備忘録

趣味ネタ、時々社会的なテーマ。IT関連のテーマはもう1つのブログに投稿してます。

太古のエナンティオルニス類

エナンティオルニス類の死骸が、ミャンマーで、

琥珀の中に保存された状態で発見された。

gigazine.net今回発見されたのは、孵化したての幼鳥で、

頭・首・翼・尾・足が残ったままの状態だったようだ。

 

長い年月をかけて肉体は炭素に分解されてしまっているので、

使用できるDNAなどは残っていないとのこと。

 

エナンティオルニス類は羽が生えた状態で孵化すると

考えられており、今回発見された幼鳥に関しても

しっかりと羽が生えていることが確認できる。

マラリアによる骨量減少

大阪大学の研究によれば、マラリアへの感染が

骨量減少の原因となることがわかったようである。

news.mynavi.jp

ちなみに、マラリア原虫の生成物とはヘモゾインなどのことであり、

これによって骨に慢性的な炎症が起き、破骨細胞分化が誘導される。

 

破骨細胞に過剰な刺激が与えられることで、骨芽細胞と破骨細胞

バランスは崩れ、骨恒常性が阻害されてしまうのである。

 

また、ヘモゾインなどを生成できないマラリア寄生虫

マウスに感染させた場合には、骨量減少は観察されなかった。

 

アルファカルシドールの補給によって、マラリア感染による骨量減少を

阻止でき、骨量を回復できることも示されている。

アストロサイトへの分化誘導

九州大学の研究により、従来よりも短期間でアストロサイトへの

分化を誘導できる方法が明らかになった。

news.mynavi.jp

ここでいうアストロサイトとは、ニューロンの機能を助けるものであり、

学習・記憶にも影響を与えるといわれている。

 

多くの神経疾患の発症や病態に関与しているともいわれるので、

アストロサイトの機能解析が進めば、精神・神経疾患の病態解明や

新規治療法の開発につながる可能性がある。

 

ちなみに、ヒトiPS細胞から作製された神経幹細胞をアストロサイトへ

分化させるには、通常約200日程度の長期間培養が必要とされる。

 

これほど長い時間が培養にかかってしまうので、

今までは機能解析が進んでいなかったのである。

 

今回の研究では、iPS細胞由来の神経幹細胞を低酸素下で

培養することで、短期間でアストロサイトへ分化させることに

成功したとのことだ。

 

低酸素濃度の場合は、脱メチル化が促進されるので、

通常よりも効率よくアストロサイトへ分化させられる。

f:id:samsoda:20170608023651j:plain

博多駅前陥没事故の続報

博多駅前の陥没事故で中断していた、市営地下鉄七隈線

延伸工事が7ヵ月ぶりに再開するようだ。

qbiz.jp

市交通局とJVは、

(1)地質調査と地下水位の計測

(2)陥没箇所付近の地盤改良と坑内の水抜き、土砂撤去

(3)トンネル掘削

の3つのステージに分けて工事を進める方針のようだ。

 

1ステージ目では、3〜4ヵ月かけて計27ヵ所でボーリング調査を行う。

3ステージ目のトンネル掘削は秋以降になる見通しで、

2020年度の開業目標に間に合うかどうかは不透明だ。

 

また、補償や埋め戻しにかかった費用については、

JV側が全額負担するとの合意書が5月31日付で交わされている。

シンガポールの省エネ建築

シンガポールは、熱帯に位置するため、エアコンなど

によるエネルギー消費量が非常に大きい国である。

 

その大きさは国の全エネルギー消費量の約4割も

占めているので、近年、政府は省エネ建築の推進に動いている。

 

具体的な施策を1つ挙げると、

「グリーンマーク」というものが存在している。

 

これは、建物の環境性能は4段階で評価するものであり、

延べ2000平方メートル以上の新築ビルに取得が

義務付けられているものだ。

 

建物はプラチナ・ゴールド+・ゴールド・認定で格付けされるが、

地域によっては格付けによって建設が制限される場合もあるので、

より高い環境性能を実現するためのインセンティブとしても

グリーンマークは機能するのである。

 

では、このグリーンマークでいい評価を得るために、

どのような建築様式が考え出されたのであろうか。

 

f:id:samsoda:20170606195312j:plain

 

例えば、南洋理工大学の新校舎「ザ・ハイブ」は

グリーンマークでプラチナの認証を取得した建物であるが、

この校舎は独自の換気システムを有している。

 

ザ・ハイブのコンクリート外皮には、内部を冷たい水が流れる

特殊な金属管によって教室内の温まった空気を取り込んで

冷やすという仕組みの、輻射冷房設備が組み込んであるのだ。

 

この設備で冷やした空気は床面から排出され、

対流を活用して効率よく教室を冷やせるようになっている。

 

また、教室から排出された空気はアトリウムへと流れ、

屋上部の隙間などから外部に抜けていくようになっている。

 

ちなみに、アトリウムは上層に行くほど狭くなっており、

煙突効果によって換気性能を向上しているようだ。

 

以上の仕掛けによって、空間を涼しく保っているのである。

ジュゴンの個体数増加

グレート・バリア・リーフは環境が悪化していものの、

ジュゴンの個体数は増加しているようだ。

natgeo.nikkeibp.co.jp

2011年にサイクロンがオーストラリアを襲ってから9カ月後の時点で、

ジュゴンの数は1986年以来最低の数だった。

 

その前回の調査結果よりも生息数は増加しているとのことだ。

 

また、前回の調査では子どもはまったく見つかっていなかったが、

今回は、5500頭のジュゴンのうち10%が子どもだったという。